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いよいよ待ちに待った、医療診断の日。
医療診断というのは、お医者さんとの面談。
で、一緒に話をして…診断してもらうという形ですね♪
まずは、にいちゃんと一緒に。
ドクターがにいちゃんに質問をする。
「今日は、ここに来ることなんて聞いてきた?」
ん?ん〜何も。
「何も聞かずに来たの?」
う〜ん、行くよって。
「あ〜そう〜!そりゃぁ〜災難やったねぇ〜。学校はどう?」
……。
……。
……。いまいち。
「あら〜本当?今ひとつって何が困ってる?」
ん〜黒板がなぁ〜見るとき〜4階やねんけど〜
光があって見にくいねん〜カーテン閉めて!って言うても、暑いからあかんって、
窓も開けてるしな、困る。
「で、どうしてんの?」
下敷きとかなぁ〜筆箱もぺったんこのんやから、こうやったりとか。(目の横に当てるしぐさ)
「へぇ〜よく考えてるやん!すごいねっ。他は困ってる?」
ううん?別にぃ。
…などという感じで少しの時間、面接をした後、にいちゃんは別室で遊ぼう〜ということに。
今日はテストではなくて、ジグソーパズルをしていたそうな。
そして、母とドクターとの面談となる。
ウチの場合は
「ウチの子!なんでもないんですよねっ?せんせっ?何とか言って下さいよっ(T_T)」
「障害だなんて…ううっ…うそでしょう?せんせっ(T_T)」というケースではないから、
前置きが短い(笑)
「お母さんは…え〜っと(資料を見ながら)発達に問題があるって感じられているんですね?」
というところから入る。
私の場合は語りだすと長くなるから、聞かれるまで言わないぞ…と心にきめながら(笑)
はい!
「ええ〜と、資料見せてもらうと…小さい頃から育てにくい感じでしたねぇ〜?」
ん〜そんなに思わずに、こんなものかなぁ?とのんびり育ててきた感じなんですけどね〜
弟の成長の仕方と比べたり、職場の保育所の子どもたちの発達の仕方を見てくると、
あらまぁ〜?なんて楽ちん…って感じるので、やっぱり大変な子だったのかなっ?と
後から思います〜。
「今、こういう点が問題…というのは?」
そうですね〜。やっぱりコミュニケーションに問題があることが目立ってきましたね。
曖昧な表現が、全く理解できないとか…ですね。
「ふうううう〜ん」(これで、きっとお医者さんはアスペルガーかなっ?と思ったはず)
「表情は見てて、ありますよねぇ〜やっぱりお母さんの対応がいいからかなぁ?」
…と首をかしげながら考え込むドクター。(やっぱりな。ここでいつもみんな迷うんだ(笑))
そう。にいちゃんは、にっこにこと愛想がよくて、おっとりしているから、
ぱっと見では、典型的…と言われるアスペルガーには見えない。
そして…視覚上の問題や聴覚上の問題、触覚刺激の問題を次々と語ったところで、
お医者さんは、アスペルガー路線を確信していったはず(笑)
でも、友達関係での話で「ああ〜そこまで、できるんだぁ?じゃ、周辺にいる感じかなぁ?」と
つぶやかれ…
そうなんですよね〜。おっ?できるやん?って思うこともあるんですけどね〜でも今日も、
電車乗ってる時には、一般的な景色を眺めるんじゃなくて、
なんかなぁ〜線路ってさぁ〜電車が動いてるんじゃなくって、線路が泳いでるみたいやんな?
って、ず〜っと線路見て嬉しそうに言ってましたしね〜。
それ見てたら、やっぱり自閉症やん?って思うでしょう?
って、これは…誘導でしょうかね?!
で、「今日は短い時間しか見れていませんが、今までのお話やテストの結果をふまえて〜」
…と、いう話の流れになる。
診断名つけるとしたら、何になります?との質問に
やっぱりアスペルガーですかね。
…と決定。(笑)
そうだろうよ。
いろんな文献を読みあさるうちに、確信していたもんねぇ。
で、ここからが問題。
アスペルガー症候群って、診断されてもね…
やはり、知的な遅れがないので、療育手帳はもらえない。
「アスペルガーですね」の言葉だけでは、やはり何の援助も受けられないもよう。
結局は、学校への働きかけは、保護者から強く言うしかないと。
誰か、一人ついて欲しい…と保護者からの強い要望があれば
人員の関係で難しいけれど、なんとかなっていくかもしれないという…。
ひょえ〜がんばらないとな。