夕菜の宝箱~不思議な世界の息子爆笑成長記録

不思議で爆笑の嵐のにいちゃん&たっちゃんの世界を語ります(発達障害とも言う…(笑))



前回の続き


定型発達…とよばれたり
普通の子…とよばれる6年生男子は
都合の悪いことは隠してみたり、ちょっと自分の立場がよくなるように細工してみたり…
そんなことができるようになっているはずなのですが、


さすがは宇宙人♪


少しくらいは省略して要点だけを言え!!と叫びたくなるくらい
時間の流れを追ってきっちり報告してくれるので、
以前にもクラスで何かトラブルがあったときの事実をつかむ証言としては
大活躍だったのですが…
今回ももちろん、きっちりと事実が判明していきます。


んまぁ〜


1回や2回じゃないとは思ったけれど
5回でも6回でも7回でもないんかいっ!!!


……。


まぁ逆にここまで来ると冷静に話ができたともいえますな。


にいちゃんから聞き出せたことはだいたいこんな感じ。


最初は友だちがやろうと言った。
あかんかなっ?と思ったけど、友達に嫌われたくないし、
やってみたら簡単だった。
家に好きなお菓子ぜんぜんないし…
おなかすいてたし、食べたかった。
あかんのは知ってたけど、食べたいし取った。
なんか…悪くなってきてた。
悪いってのは、
決められた時間しかゲームできないのに
時間をごまかしていたこと。


母さんのバイクが下にとまるのを、弟に見張りをさせて
「帰ってきた!!」と報告をうけて
あわててスイッチを切り、
やってない風に見せかけるやり方をしたら
ばれなかった。
味をしめて、何回もやっているうちに
悪くなってきたな〜と感じていた。
だから、万引きも平気でできた。


……。


ここにホント大きな問題が見える。
おうちで決められたゲームの時間を守らないことと、
社会的に犯罪にあたる万引きをすることが
にいちゃんの中では、全く同じくらいのレベルの「悪さ」と認識していたのね。


自然に身につくことがないから
気がつくと
へ??という考え方をしていることがあるってのは、身をもって体験しているから
よ〜く知っているし、
だから、命の大切さだとか…ことあるごとに語って来たつもりだった。


泥棒はぜったいダメ!だって小さい頃から何回も聞いて十分に知っている事柄。


なのにね。
成長と共に…
「自分なりに考える」がほんの少しできてしまい、
間違った考え方をしちゃいましたな。


だけど、
見つけてもらってホント良かった。


まだ、今だから。


私がすべてのお店について回って一緒に謝って、記録していた商品のお金をすべて払って…
ホントに情けないしつらいわ…って表情をしっかり見せることができたから。


キメのせりふはこれに決めていた。


怒ってる?と聞いてくるにいちゃんに
静かに首を振りながら、なんとも悲しい顔をして小さく静かに言うせりふ。
「悲しんでる。何が悲しいって、あんたのこと、信じてたんやからね」


当然、これに返事はこないです。


悲しい気持ちを共感してくれればいいです。
いくらたくさんの言葉を浴びせても、頭で理解しきれない部分が多いんだろうし、
余計なことに気がいってちゃんと反省できない。


それよりも「視覚から入ったつらい思い出」は、絶対に忘れないと思ったから。


そして、最後に
信じてやることを強く言う。
間違ってもこういうときに、試すような言い方で
「またやるんちゃうん?」などと言ってはいけない!!


普通なら「やらへんわいっ!信じとってぇな!」と答えるのだろうけど、
宇宙人的な頭では、反省もできているし、こういう思いはあるくせに言えないばかりか、
なぜだか「またやる…って母さんが言ったなぁ〜ぼく、またやってしまうんかな…」
なんていう思いが小さく残ってしまうんだな。


ホントやっかいな。


だから
「もう、絶対に何があってもしない?信じるよ?裏切るなよ」で
全部肯定的に返事ができる言い方で終わり。


あとは、時々シュミレーションです。


「もし、友だちが万引き誘ってきたらどうする?」とかね。
何回も繰り返して聞いてみたけれど、しっかりした考え方ができるようになってきました。


職場の計らいで、2時や3時に帰らせてもらう日々だったのだけれど、
3月からは、また普通の時間帯に戻るけど大丈夫?と聞くと
しっかりと光が入った目で「大丈夫」と答えるにいちゃんとたっちゃん。


また一つ大きく勉強させてもらったわ。
仕事もいいけど、
ちょっとさびしい思いさせてたんやろね。
一緒にいれる間はもっとめいいっぱい一緒に居てやろう♪と再認識した事件なのでした。